オーディオスクェアHP

2025年6月19日木曜日

                                                                                    いらかのなみ

甍の波


其の三十

~ 一周廻って………!? ~



先日開催された「アナログオーディオショー」に行って参りました。

今回のお目当ては DS Audio のモノラルカートリッジ。
昨年、青柳氏にお尋ねした時には、
全くその予定も無いような回答でしたので
その一年後に登場するというのは 正直、驚きました。
おまけに1~2機種ではなく、
 全ラインナップで用意するという念の入れようです。

ボディサイドにあしらわれたMONOのロゴが渋い

入門機のE3から最上級のExtremeまで、全6機種。
しかもステレオ仕様と同じ価格。

『ただし、今回は、いつもと違って
モノラルに相応しい音(?)にこだわりました』
とは青柳氏談



最近のアンプには「Stereo/Monoral」切り替えが付いていない物が多く

60年代の、違和感満載のStereo録音盤を聴く時には、
ある意味、耐えなければいけませんでしたが、
このモノラルカートリッジで再生すれば
とっても自然に聴く事ができます。

モノラル盤の再生は言うまでもありませんが、ステレオ盤の再生にも
気軽に使えるのは大きな魅力になります。


モノラルからステレオの時代になって60有余年 経ちますが

ご興味がありましたら お手持ちの全ての盤を

モノラルで試してみて下さい

自然な解放感とか立体感、躍動感など

一周廻って 新鮮な驚きがあるかもしれませんヨ!!

2025年3月15日土曜日

ちょっとした実験をしてみました


先日の8日(土)、DSオーディオの試聴会を開催したのですが

W3という中堅モデルの

カートリッジとイコライザーを中心に

上位機種のMaster3カートリッジ

新製品の真空管イコライザーTB-100

というラインナップで行いました。


ただ残念ながら それだけの内容でも

時間内に収まらりきれなかったので、時間が許せばやってみようと思っていた

当店展示機のE3とW3の比較が出来ませんでした。


E3カートリッジ
   

W3カートリッジ
E3イコライザー



W3イコライザー


W3は、ほぼ真ん中のクラス。

カートリッジはボロンのカンチレバーにラインコンタクト針

一方E3は 入門機でアルミパイプのカンチレバーに楕円針という装備

各イコライザーもそれぞれに呼応するようなコンデンサの投入量になっていて

筐体で比べても圧倒的に違う


W3同士、E3同士の組み合わせはともかくとして以下のようにしたらどうなる?

という実証実験です。

E3カートリッジW3イコライザーイコラーザーをグレードアップしたら)

W3カートリッジE3イコライザーカートリッジをグレードアップしたら)


好みや主観は割愛して、

 ①イコライザーがより良くなると、音楽の量感や安定感など、基本的なところの

  充実感がより上がりました


 ②一方、カートリッジを良くなると、音質・音色がとても繊細で緻密になるが

  情報量が上がっているのに やさしくさえ感じる表現力

  

DS同士でそういう崩した買い方する方は あまりいらっしゃらないと思いますが

DSのカートリッジと他社のイコライザーだった場合はどうでしょうか?

必然的に、同じモデル同士の組み合わせという事が出来なくなりますので
何処のメーカーを選ぶかというポイントは大事ですが
お手持ちのカートリッジに対して、どういう規模のイコライザーなのか?
という実態を掴んでおく必要も大いにあるかなと思いました

時間外での非公式の実験ですが 構想のお役に立てたら幸いです

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