いらかのなみ
甍の波
其の二十三
~ 川の流れのように ~
「川の流れのように」と言えば、昭和を代表する美空ひばりさんの大ヒット曲ですが、
残念ながら 今回のお話しとは全く関係ありません。
また、源流探しや生態系、治水的な話でもありません。
オーディオのシステムを川の流れに見立てたお話しです。
システム構築にあたって オーディオ屋は よく「上流~」と云う表現をします。
システムで言えば、プレーヤー(➡ アンプ ➡ スピーカー)が上流にあたり
ひとつの機器であれば さしづめ 電源ケーブル あたりという事になるでしょうか!?
上流で雨が降ると、瞬く間に水が濁り 中流・下流へと広がります。
逆に雨が上がると上流から澄んでいきますね。
「上が濁ると下も濁る」事が大切なポイントで
濁ったモノは上からしか改善できない事をオーディオ的にあてはめますと
プレーヤーでゆがめられた情報や拾いきれなかった情報は
(形を変化したとしても)綺麗なモノにはなれないという事です。
巷ではプレーヤー:アンプ:スピーカーの予算配分を3等分したり
2:2:6だったり1:4:5のように 概ねスピーカーヘヴィな物が多いように思います。
と、言いますか「上流のプレーヤー」の認識が低い物が多く見受けられます。
特にデジタル系であればなおの事 安い物で十分であるとの認識が強いようです。
オーディオの場合も「結果」としての「音」には「原因」があります。
特に情報源に対して、情報取集能力の低いプレーヤーを使った場合
(最大でも)低い情報の分しかアンプに行かない事になりますので
欠落した部分は 間違ってもアンプに届くはずがありません。
アンプにない物は スピーカーに送られる訳がありませんよね。
プレーヤーからアンプへのバトンタッチでのリカバリーはあり得ない事になります。
即ち、どんなにシンプルに考えても、上流から下流へ流れていく現象は
逆流することなく「因果関係」という法則にのっとって成立してしまう訳です。
とっても残念な話なのか、怖い話なのか、わかりませんが
続きは店頭で、お会いした時にでも !!