試聴レポート
今回の主役はリード線 敢えて見えづらい装着画にしました |
~と言っても 市販されていない試作品での話です。
同社では「雅」とか「響」と云う
所謂PVCで覆われない銅線を使ったケーブルを展開しており、
その素性の良さと その手間の割にはリーズナブル(?)な価格で多くの方に支持されていますが、
その同じ手間暇・コンセプトでリード線作ったらどうなんだろうネ?と云う素朴な疑問を話していたところ
瓢箪から駒的な展開で、この試作品が手元に届いたという次第なのです。
当然ですが、結果はある程度予想していて、関心のポイントは、たかだか3cmほどの線材が
オーディオ機材に どれほどの関わり合いで絡んでくるか~?だったのです。
ですが、結果は 想像をはるかに超えていました。
先ずは想像の範囲内。立ち上がり/立ち下がりのスピードが速いので、音楽への反応が速く
音楽全体のリズム感がとても良くなり、何時間でも聴いていられる感じになりました。
(逆に、元に戻した時、リズム音痴なレコードを聴いているような気にもなります)
想像を超えてた部分は、深く沈み込む低音ですが、決してもたれる感じはなく
広く深く広がったとしても「地に足ついた音」とでも申しましょうか、
安定感、安心感こそあれ、不快感は皆無。
寧ろ音楽に ある程度の鮮度をもたらす事ができる~と言いますか…
オーディオなんて 所詮、録音された電気信号の再生にすぎないので、
鮮度云々言うのはおかしいかもしれませんが、明らかに臨場感が違いました。
直前に聴いた「中空ネジ」や規定トルクのお話は(おさらいも兼ねて)また別の機会にでも
お話ししたいと思いますが、今回はこのリード線が市販化されるのを心待ちにしたい
という思いを書き留めて結びにしたいとおもいます。