ラックスマンと言えば アンプのメーカーというイメージが強いと思いますが
今回ご紹介するのはMCカートリッジです。
……へぇ~ ……!?
と云う皆さんの反応が見えるようですが、実はかくいう私めも 話を聞いた時点では
「へぇ~」でしたから。
40年前の1981年にLMC-1、翌年LMC-2と云うモデルを発表して以来のようです。
先ずはルックスをご覧下さい。
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¥230,000-(別) |
どこかで見たことありますか?
当初は、どこぞのカートリッジメーカーに
依頼して作らせたOEMモデルかと
実機を見るまでは そう思っていました。
しかし、見たと同時に 過去の記憶を総動員しましたが
具体的なメーカーが出てこず、
恐る恐る尋ねてみましたところ
きっちりとたしなめられました。
驚くのはLMC(Linear Magnetic-field Cross)という名称(=構造)を受け継いだうえで
幾つもの考えうる組み合わせを試し ヒアリングを重ねた上で出来上がったモノという
いたってまともで、まっとうな作り込みを積み上げたカートリッジになっているという事です。
このカートリッジの性格を物語るような 目を引く仕様が
出力電圧(0.4mV)、カンチレバー(ф0.5mmアルミ)、マグネット(サマリウムコバルト)でしょうか。
先ずは出力電圧ですが、一般的なMCに比べるとかなり高めで 前回取り上げたEMT(HSD006)
程ではないにしろ、かなり個性的な「立ち位置」を示していると思います。
続いてカンチレバーですが、この価格帯では一般的にボロンとかの無垢材を使用しているケースが
多いと思いますが、本器はアルミパイプを採用。
寧ろアルミパイプならではの適度な太さと弾力があって、やはり性格を
特徴づけていると思われます。
最後にマグネットですが、これは逆に この価格帯ならではのサマリウムコバルトを採用。
前述の出力にも大きく関係していると思いますが、20万円台カートリッジとして
数多ある既存ブランドの他のライバル達に 十分戦える内容になっていると思います。
説明で受けた通り、何十もの組み合わせ・仕様から ひたすらヒアリングを重ねて選んだ
組み合わせの仕様だという事は、試聴すれば 一目瞭然 で、何処とも、どれともかぶらない
仕上がりになっていると思います。
3月下旬から発売が始まるようですが、なかなか隅に置けない仕上がりになっていますので
カートリッジをお考え中の方は、是非チェックしてみて下さい。
最後に、針先をガードするかのように左右に配置されたディープレッドのブロック部?!
これ、、、いい仕事してますよ!!!