いらかのなみ
甍の波
其の二十一
~ 蓼食う虫も好き好き ~
蓼(タデ)は特有の香りと辛みを持ち、香辛料や薬味として用いられる一方で
あんなものでも好んで食べるが虫がいるんだねと云う
揶揄っぽい言われようで
転じて、変わり者を風刺するような使われ方をします
が、その使い方で本当に正しいのでしょうか?
古来から使われてきた言い回しや価値観に
異を唱える者ではありませんが
香辛料や薬味としての存在価値が しっかりとあるのですから
変わり者や少数派といったモノでもないような気がします
寧ろ限られてはいるが「活躍の場」があるという
見方も出来るのでは?
オーディオにも 多分に当てはまる事があります
今までにもさんざん書いてきた事ですから
もうお察しがついておられる方も多いと思いますが
ひとつには 都市伝説的な誤った言い伝え、、、
所謂、オーディオあるある物語
先輩諸氏から言い伝えられた事を
なんの疑いも無く継承している事柄は多くあります
あるいは、節度を無視した締め付けや長さも~であったり
いともあっさり吸音コントロールしてみたり
これらは、全て「出音」に影響します
こう云う事を言うのは、変わり者で少数派なのでしょうが
お手持ちの音源をより豊かに、より細密に表現すとしたら
お手持ちの機器のポテンシャルが上がって より愛おしく思えるなら
居心地の良いリスニングが手に入れらるなら
少しの疑念と少しの探求心、相応の実験で
違った世界を体感する事が出来るかもしれません